
加賀恭一郎シリーズの第8作目。
各短編ごとに主人公がかわり、事件に直接関係ない周辺人物の小さな謎を解いていくうち徐々に本来の事件解決が浮かび上がっていく構成となっている。
日本橋小伝馬町で一人暮らしの40代の女性が絞殺された。
日本橋署に着任したばかりの加賀恭一郎は、事件を追い、未知の土地を歩き回る。
立ちはだかるのは日本橋で暮らす家族や店が抱える謎。
彼は独自にその問題を解いていき、次第に事件そのものの真相をつかむ。
第一章・煎餅屋の娘
おばあちゃんのところに来た保険会社の男
があやしいという話
第二章・料亭の小僧
料亭の主人に人形焼を買ってこいと命じられた小僧
料亭の主人があやしいという話
第三章・瀬戸物屋の嫁
仲の悪い二人の嫁姑。間に入っておろおろする息子。
嫁があやしいという話
第四章・時計屋の犬
犬の散歩中に殺された女性と会っていたという男性
があやしいという話
第五章・洋菓子屋の店員
いつも買いにきてにこにこしているのが殺された人
洋菓子屋の店員があやしいという話
第六章・翻訳家の友
自分がもう少し早く行けば殺されなかったのに
と自責の念に駆られている友人
があやしいという話
第七章・清掃屋の社長
自分の秘書に若い女性を置いたことで誤解を受ける清掃屋の社長
があやしいという話
第八章・民芸品屋の客
孫にコマを見つけられた男
があやしいという話
第九章・日本橋の刑事
部下に振り回されながら事件を解決する刑事
があやしいという話(あやしくなかったです)
私も大田に来た新参者です。
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