2018年05月03日

日本橋の麒麟像

映画化もされた東野圭吾さんの小説「麒麟の翼」で有名になった 東京の中央区にある 日本橋の麒麟像を見てきました。
橋の中央に、翼のある麒麟の像が左右に二体ずつ、計四体鎮座しています。
麒麟の像は、それぞれ橋の中心から、左右の入口の方を向いています。

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見てきた時間は、朝5:00です。ほとんど誰もいません。
静かな日本橋もいいものですね。

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遠目に見るとこんな感じです。

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近くで見ますと、なかなか迫力があります。

日本橋は江戸時代から東海道の基点として、また、屈指の繁華街として、まさしく江戸・東京を代表する橋です。現在の橋は明治44(1911)年に完成したもので、平成11(1999)年には国の重要文化財にも指定されています。
橋の上には首都高速が走っています。

日本橋の麒麟には翼があるのは、日本橋が日本の道路網の始点となる地点であり、そこから日本中に飛び立てるように、との意味が込められているそうです。

初心に立ち返ることができるのではないでしょうか。
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2018年04月29日

卒業

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卒業 / 東野圭吾

加賀恭一郎シリーズの第1作目です。
加賀恭一郎がまだ刑事になる前、大学在学時に初めて殺人事件に対峙した時の様子が描かれています。

<あらすじ>
国立T大学に通う女子大生の牧村祥子が、入居しているアパートの自室で、死体となって発見された。
警察は自殺だと判断したが、幾つかの矛盾した供述が出て来た事から、自殺・他殺の両面を視野に入れた捜査を開始する。
同じ大学生で仲の良かった加賀恭一郎ら6人の仲間も、様々な思いを錯綜させながら、祥子が残した日記を元に死の謎を解こうとしていた。
しかしかつての茶道部の顧問で恩師・南沢雅子の家に事件の報告を兼ねて集まり、
毎年恒例の「雪月花之式」で茶をたてている最中、今度は波香が亡くなってしまう。

学生時代の加賀恭一郎は次の通り。
 ・T大社会学部社会学科4年生。
 ・剣道一筋で、学生剣道個人選手権で2年連続優勝するほどの腕前だが、現在は剣道部OBとして後輩の森田らの指導にあたっている。
 ・三島亮子に誘われ、警察の道場でも練習させてもらっている。
 ・沙都子のことが好きで、結婚したいと思っている。
 ・身長180cm。父と同じ警官の道と迷ったが、教師への道を歩むことに決めている。

ちなみに加賀の父は次のように描かれていました。
 ・警察官。
 ・加賀と同居しているが、仕事で家を空けていることも多い。
 ・母が約10年前に蒸発したのもその仕事のせいだと加賀は考えているため、関係は良好とは言い難い。
 ・加賀の質問にはほとんどこたえなくなっていたが、加賀が今回の事件の相談を置手紙でしたところ、同じく置手紙で答えを返してくる。

私も学生時代には教師になることも少し考えていました。


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2018年03月05日

麒麟の翼

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麒麟の翼 / 東野圭吾

■概要/感想
加賀恭一郎シリーズの第9作目です。
家族のあり方について書いた『赤い指』と人情を描いた『新参者』の双方の要素を取り入れた作品となっているようです。

舞台は『新参者』と同じ日本橋です。
ここには五街道の起点であることから、「ここから羽ばたく」という意味を込め橋の中央に大きな翼を持った麒麟の像が設置されています。
表題の「麒麟の翼」はこの麒麟の像を示すもので、この物語において重要な意味をあらわしています。

私の麒麟の像に相当するものは、大田小学校の図書館かもしれません。

■あらすじ
寒い夜のこと。日本橋の欄干にもたれかかる男を巡査が目撃した。
男の胸にはナイフが刺さっており、どうやら男は死にかけた状態でここまで歩いてきて、力つきたようだ。
その後、男は病院で死亡してしまう。

加賀と松宮も参画して事件の捜査が始まる。
その中、事件直後に若い不審な男が現場から逃走中にトラックにはねられ、昏睡状態に陥っていることが分かった。
「彼が人殺しをするはずがない」と否定する恋人。
しかし、彼の持ち物からは被害者が持っていた財布と書類鞄が発見される。
そして、被害者とのある関係が浮上したことから、警察は不審な男を犯人と断定し裏付け捜査を進めてしまう。

一方、被害者が部長を務めていた会社で「労災隠し」が発覚し、その責任が被害者にあることが公になる。
このことで被害者家族は一転して世間・学校からのバッシングにさらされてしまう。

果たして、若い男は犯人なのか。被害者はなぜ瀕死の状態で日本橋まで歩いてきたのか。加賀と松宮はその真相に挑む。

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2018年01月30日

赤い指

赤い指 / 東野圭吾

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加賀恭一郎シリーズの第7作である。

「少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか、加賀が挑む。」

涙のどんでん返しがありました。

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2018年01月25日

新参者

新参者 / 東野圭吾
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加賀恭一郎シリーズの第8作目。

各短編ごとに主人公がかわり、事件に直接関係ない周辺人物の小さな謎を解いていくうち徐々に本来の事件解決が浮かび上がっていく構成となっている。

日本橋小伝馬町で一人暮らしの40代の女性が絞殺された。
日本橋署に着任したばかりの加賀恭一郎は、事件を追い、未知の土地を歩き回る。
立ちはだかるのは日本橋で暮らす家族や店が抱える謎。
彼は独自にその問題を解いていき、次第に事件そのものの真相をつかむ。

第一章・煎餅屋の娘
 おばあちゃんのところに来た保険会社の男
 があやしいという話

第二章・料亭の小僧
 料亭の主人に人形焼を買ってこいと命じられた小僧
 料亭の主人があやしいという話

第三章・瀬戸物屋の嫁
 仲の悪い二人の嫁姑。間に入っておろおろする息子。
 嫁があやしいという話

第四章・時計屋の犬
 犬の散歩中に殺された女性と会っていたという男性
 があやしいという話

第五章・洋菓子屋の店員
 いつも買いにきてにこにこしているのが殺された人
 洋菓子屋の店員があやしいという話

第六章・翻訳家の友
 自分がもう少し早く行けば殺されなかったのに
 と自責の念に駆られている友人
 があやしいという話

第七章・清掃屋の社長
 自分の秘書に若い女性を置いたことで誤解を受ける清掃屋の社長
 があやしいという話

第八章・民芸品屋の客
 孫にコマを見つけられた男
 があやしいという話

第九章・日本橋の刑事
 部下に振り回されながら事件を解決する刑事
 があやしいという話(あやしくなかったです)

私も大田に来た新参者です。
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posted by おおたの会 at 22:16| Comment(0) | 本棚